芹田福祉サービスでは生き生きと暮らせるように、理学療法士が日々の身体づくりをサポートしています。現場で働く理学療法士のインタビューをご紹介します。
酒井 麻衣/理学療法士
仕事の内容は?
篠ノ井や今井、栗田を回って利用者さんと一緒に身体を動かしています。今日は体操のあとに腰痛講座をやりましたが、ちょっと難しかったかな。風船をバンバンやりあう方が盛り上がったり、それぞれに合わせてできることをやります。
リクリエーションの告知はしますが、強制参加ではありません。「腰痛えから休むわ」って人もいるし、「デイサービスに行くから出られない」って人もいます。メンツは毎回変わります。
気をつけていること
「健康のためですよ」と言っても、お年寄りは動かない。だから、おいしいエサをまきます(笑)。体操のあとのそば茶を用意したり、土いじりが好きな人には「畑まで歩こう」と誘ったり。大好きなイケメン俳優のことをスマホで調べてもらいたくて、部屋から出て歩くようになった人もいます。
退院が目標の病院とちがって、ここではリハビリをやって良くなろう、という感じではありません。最終目標をあげるとすれば、よく生きて、よく死ぬこと。
お年寄りはさらに老いて、機能は低下していく。それを悲観する人もいます。でも、ここはひとりじゃないから大丈夫。どんなステージになっても、ここにいていいんだ、必ずつきあってくれる人がいるんだ、そういう安心感を持ってほしいです。
理学療法士になった経緯は?
中学校の職場体験で看護婦さんに1日ついてまわり、おむつ替えにも立ち会いました。おばあちゃんが「ごめんね」と言い続ける姿を見て、おむつを替える仕事ではなく、おばあちゃんがトイレに行けるように手伝える仕事はねえんかや、と思いました。地元に専門学校ができて、そこでリハビリを知り、国家資格を取りました。
芹田福祉サービスでの仕事のやりがいは?
最初は病院に勤めましたが、勤めるほどに「この人はこのまま退院してどうするんだろう」という疑問が生まれ、お年寄りの退院先に職場を変えて、介護施設や特養に勤め、訪問リハビリもやりました。
病院でワーワーやってると看護師さんに「うるさーい!患者さん寝てるでしょ!」って怒られるんです。病院は治すところ、ここは暮らすところ。私はこんなんですから、こういうところが向いている。ぴったりハマった感があって、ここにいます。今はとっても楽しいです。