芹田福祉サービスの各施設をまわり、ご入居者やスタッフの声を聞き、献立づくりや栄養ケアなど食事の工夫を日々行なっている管理栄養士にインタビューしました。
近藤 瑠美/管理栄養士
仕事の内容は?
篠ノ井をベースに今井や栗田の各施設を1日ごとにまわりながら、ヒアリングしたり、食事介助をしています。入居者の方から「こういうのが食べたい」とお聞きして献立に反映したり、介護職員や看護師の方からの「食事量が低下している」などの相談に対応します。
気をつけていること
各施設には調理場があって、作りたての料理をお出ししています。和食をベースに中華や洋食を組み合わせ、飽きないように献立を考えています。麺類も食べていただけるように、塩分量などは1カ月のトータルで考えています。
最期までご自分の口で食べられるように、常食、ひと口大、刻み食と形態を変えていきます。ミキサー食は水分量が多いので食べる量が増えるわりに、摂取できるカロリーは少ないので、できるだけ避けたいと思っています。
当たり前のようですが、口から食べるのは、とても大事なことです。食事は生きることに直結していますから、責任ある立場でもあります。まだ経験が浅いので歯がゆい部分もありますが、経験を積んでいきたいです。
管理栄養士になった経緯は?
高校生の頃、祖母が膵臓がんで亡くなったのですが、食べたいものが食べられない状況でも、かたいものやしょっぱいものが食べたいと言っていました。そばで見守りながら、食事は人が生きるために大事だと感じました。
栄養士は健常者の栄養指導を行いますが、管理栄養士は傷病者の指導ができます。祖母の姿を見て、管理栄養士を目指しました。
芹田福祉サービスでの仕事のやりがいは?
入居者の方に「おいしかった」と満面の笑みで言ってもらえること。食の細い人が全部食べられると、うれしくて駆け寄って「今日はおいしかったの?」って、思わず聞いちゃいます。
食事介助の際にうまくいかなくて、介護職員の方に「こうするといいよ」と教えていただいて、実践して上手にできると、本当にうれしいです。小さなことですが、その都度うれしかったり、やりがいを感じています。